銀行カードローンを利用するメリットには、なんといってもその金利の低さが挙げられます。
金利を見る時、チェックすべきは上限金利。
下限金利は、その会社が設けている限度額ほどの高額借入にしか適用されないので、一般の人にはあまり関係のない数字なのです。
はじめての借入の際には、まず上限金利が適用されると考えていいでしょう。
消費者金融の上限金利が平均年18.0%であるのに対して、銀行カードローンの平均上限金利は年14~15%に設定されています。
長期の借入になればなるほど利息額は増えていきますから、長期的な借入や多額の借入を希望している方こそ、低金利の銀行カードローンがオススメ。
とはいえ、すべての銀行カードローンが低金利で利用できるわけではありません。
大手銀行の金利をチェック
銀行名 | 金利 |
---|---|
りそな銀行プレミアムカードローン | 年3.5%~12.475% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9%~14.5% |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
菱東京UFJ銀行カードローン | 年1.8%~14.6% |
オリックス銀行カードローン | 年1.7%~17.8% |
新生銀行カードローン レイク | 年4.5%~18.0% |
紹介した7社のうち5社の上限金利が、年14.6%以下という低さに定められていますね。
金利の低さにとことんこだわるのであれば、オススメはりそな銀行のプレミアムカードローンです。
表からもわかる通り、ほかの銀行と比べても圧倒的に低い年12.475%という上限金利が設定されています。
申込みから契約手続きまでWebで完結できますし、りそな銀行のキャッシュカードを使ってカードローンを利用できるので、もともと口座をお持ちの方には特にオススメ。
しかし、りそな銀行の口座を持っていない場合は開設が必要となるため、申込みから利用までには7~14日かかってしまう可能性があります。
急ぎの場合は、ほかのカードローンを検討した方がいいかもしれませんね。
また、短期間・少額の借入でしたら、それほど金利にこだわる必要はないこともあります。
新生銀行カードローンのレイクは、初回利用の方に向けて二種類の無利息サービスを設けています。
【1】 契約額1~200万円、借入額のうち5万円まで180日間利息0円
【2】 借入額全額30日間利息0円
無利息サービスとは、その名の通り「利息が発生しない期間を設けますよ」というサービスのこと。
つまり、無利息期間内の借入額は、利息なしで借りた分だけを返せばいいのです。
レイクは消費者金融と変わらない高さの上限金利を設けていますが、短期間で返済のめどが立つ、あるいは少額の借入であれば、低金利の銀行カードローンよりもオトクに利用することができるのです。
金利のちがいで利息額はどのくらい変わる?
返済時に発生する利息は、この式に当てはめれば簡単に算出することができます。
≪借入金額×金利(年)÷365×借入日数=利息額≫
例として、10万円を30日間借りた場合、利息額にどのくらいの差が生じるのか調べてみました。
【年18.0%の金利で借りた場合】
10万(円)×0.18÷365(日)×30(日)=1479.452…なので、30日間で発生する利息は約1479円。
【年14.0%の金利で借りた場合】
10万(円)×0.14÷365(日)×30(日)=1150.6849…なので、30日間で発生する利息は約1151円。
金利が年4.0%違うと、30日間でおよそ328円の利息差が生じるのです。
返済が長引くほど、トータルの利息額は大きくなってしまうもの。
金利のちがいによる利息額の差も、返済日数に比例してどんどん広がっていってしまうため、およその返済計画を立てたうえで金利を考慮して借入先を決定した方がいいですね。
返済計画をしっかり立てることが重要
実際の借入をする前には、必ず借入希望額と返済計画をはっきりさせておくようにしましょう。
場合によっては、金融機関側が利用者の希望額より多い金額を提示してくることも。
しかしながら、必要以上の借入をすることで「借金をしている」という自覚が薄れてしまい、つい無駄な出費に借金を投じてしまう可能性が高くなります。
使い込みすぎると当然ながら返済も長引きますし、その期間には利息も発生しますから、結果として余分なお金を支払うことになるのです。
くれぐれも、借入は必要最低額にとどめておくようにしてください。
また、返済計画をしっかり立てておくことも重要なポイントです。
金融機関の公式サイトなどにある返済シミュレーターを活用して、毎月の返済額やトータルの返済期間を把握しておきましょう。
カードローンを利用する際、金利は重要なチェックポイントです。
しかし、金利を重視するあまり、カードローンの利便性やサービスに全く目を向けないでいると、後々使い勝手が悪くなってしまうことも…。
金利だけではなく、
・借入希望額
・返済予定日数
・口座の有無
・借入・返済方法
といったご自身の状況に着目したうえで、利用しやすいカードローンを選ぶといいですね。